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ポーランドに行ったら買いたい!伝統の手仕事レースや可愛い雑貨たち【女子旅:ポーランド】

まるで中世にタイムスリップしたかのような風情が残る、ポーランドの古都「クラクフ」を訪れました。美しい街並み、歴史を感じられる様々な様式の建物や調度品、美味しいご当地グルメや伝統のレース編みや可愛い食器など、女子旅にピッタリな要素がてんこ盛り!

そんなポーランド・クラクフの魅力をお伝えする【特集:女子旅ポーランド】第3弾は、ポーランドに行ったら買いたい!伝統の手仕事レースや可愛い雑貨たちをご紹介します。

コニャクフ村で受け継がれる伝統のレース編み

ポーランドとチェコの国境にまたがるベスキディ山脈にあるシロンスク県のコニャクフ村には、何世代にもわたり細い綿糸で編む伝統のレース編みがあります。

1880年に一人の女性が、既婚女性がかぶるレースの帽子(コイフ)を作ったのを始まりとし、19世紀にはポーランドにあった国営民芸品店へ1ヶ月に20㎏ものレース製品を卸すほど、レース産業は発展。ローマ法王やエリザベス女王2世にも献上品として贈られています。しかし、海外からの輸入などの影響で衰退を辿ったそう。

しかし、2000年代に入り若い職人がコニャクフレースでTバックのショーツを編んだことで、再び脚光をあびることに!今では30〜45歳の世代がコニャクフレースづくりに戻ってきて、ワークショップにも小さい子供たちが参加するようになったそう。

レース編みは手を動かしたり数を数えたりするので、脳梗塞などのリハビリやセラピーにもなると伺いましたが、私の祖母も亡くなる直前までボケ防止にと言いながら編み物をしていたなぁということを思い出しました。


実演も見せていただいたのですが、極細の糸とかぎ針を巧みに操り、あっという間にモチーフが出来上がっていく様子にビックリ!ひとつひとつのモチーフを作ってからつなぎ合わせていきます。

このモチーフは、花や木などの自然をモチーフとしており、コニャクフレースならではのものだそう。ひとえにレース編みと言っても、いろいろな種類や伝統があり、ひとつひとつ人の手によって紡がれるコニャクフレースの美しさは唯一無二のもの。


コニャクフ村のレース協会会長、ルツィナ・リゴツカ=コフトさんによって創られた「コニャクフレースセンター(Centrum Koronki Koniakowskiej)」には、250名もの人たちによって作られたオリジナルの商品が並び、伝統的なコニャクフレースの商品が購入することができます。価格も作り手が決めています。

テーブルクロスやコースター、帽子やレース襟など、どれもこれも繊細なデザインで素敵なんです!特に一目惚れしたクリーム色とブラックの配色の組み合わせのレース襟は、『これは新しいデザインで、私もとってもお気に入りなの!』と、ルツィナさんもおっしゃってました。これからたくさん着けてお出掛けするのが楽しみです♪

アクセス:ワルシャワ、クラクフなどから南部ポーランドの主要都市カトヴィツェ(Katowice)まで鉄道やバスで行き、さらにそこからヴィスワまでローカル列車で約1時間30分。ヴィスワからコニャクフまでローカルバスで約40分。

ペイントアートで有名なザリピエ村の可愛すぎる雑貨


クラクフから電車やバスを乗り継ぎ到着するザリピエ村は、ヨーロッパの美しい村30選に選ばれるほど、美しく可愛いペイントアートで人気の観光名所となっています。美しい田園風景の広がる中、木造の昔ながらの家が点在し、外壁や家の中の調度品、井戸などいろいろな所に独自のペイントアートが描かれています。

ザリピエ村のペイントアートの歴史は、薪ストーブのススで真っ黒になってしまった天井や炉の汚れた場所を石灰で覆い、白樺の木を削って作ったハケのようなもので花柄を描き始めたのが始まり。色合いも炭や赤土に牛乳を混ぜて描くシンプルなものから、いろいろな染料を使ったカラフルな花柄へと変化。

フェリツィア・ツリウォーヴァさんが、家の中だけに描いていた花柄を、家の外壁や井戸といったあらゆる物に描きはじめたことで、他のお家でもどんどんと広まっていったそう。描かれる花のモチーフも、最初はケシやポピーの花でしたが、今はいろいろな花が描かれています。

「Dom Malarek(ドム・マラレック:ペイントアーティストの家)」と呼ばれる公民館兼文化センターでは、村の紹介や絵付けのデモンストレーション、商品の販売も。また敷地内の庭には写真撮影にピッタリな映えスポットもあります。また、フェリツィア・ツリウォーヴァさんが暮らした家屋も博物館として公開されています。


ザリピエ村の中には20軒以上のお家でペイントアートが見ることができ、そのうちの数軒は家の中も見学させてもらうことができます。見学したい場合は、お家の人に声を掛けて下さいね。それぞれのお家でオリジナルのアートクラフトが販売されているのですが、これがまた可愛くて!ぜひ訪れた記念にチェックしてみては。

アクセス:クラクフ中央駅から電車でタルヌフ駅へ(所要時間:約1時間)。そこからミニバスでザリピエ村入口にて下車(所要時間:約1時間)。ただミニバスの本数が少ない&時刻がたびたび変わることがあるので、クラクフからツアーに参加するか、タクシーをチャーターして行くのがベター。また、ザリピエ村にはレストランや売店はないので、飲食物も忘れずに。

食器好きならボレスワヴィエツ陶器はマストバイ


繊細でやさしい色使いや、数千種類もあるという豊富な模様が魅力的な「ボレスワヴィエツ陶器」は、日本でも人気があります。やはりポーランドに訪れたら種類豊富なラインナップから好みのものを見つけて買いたいところ。

クラクフの旧市街地でも専門店があり、気軽にお買い物が楽しめます。オーソドックスなピーコックアイとよばれる水玉模様をはじめ、苺や花柄など、ひとつひとつ職人の手によって絵付けされる繊細で可愛いデザインのものがたくさん!器の形もさまざまで、とても使いやすいものばかり。

繊細な陶器なので、日本に持って帰るのに割れないか気になるところですが、梱包材を使ってとても丁寧に包装してくれますよ。

ふわふわ暖かな羊毛のラグやスリッパ


コニャクフレースセンターの近くに牧羊センター(Centrum Pasterskie w Koniakowie)があるのですが、こちらでは上質な天然羊毛のラグがお手頃価格で販売されていました。丁寧に加工されていてニオイなども気にならず、フワフワの手触りや暖かさも◎。

食材から日用品まで揃う、クラクフ市街地にある市場「オールド・クレパシュ(Old Kleparz)」では、羊毛製品や羊皮を使ったスリッパなどを扱うお店もある、オススメの場所。

さらに、織物会館の広場ではマーケットなどが開催される時もあり、ちょうど訪れた時に開催されていたフェスティバルでは様々なショップが出店されていました。その時に見つけたのが、赤いムートンの手袋。このように、クラクフの旧市街地でも取り扱っているところがあるので、見かけたら要チェックですよ!

お土産や旅の想い出にオススメのご当地グッズ


最後に、ポーランド・クラクフに訪れた記念に買って帰りたい、ご当地グッズもご紹介。クラクフ旧市街のフロリアンスカ通りを散策中に、個人的に旅の記念に収集しているご当地ピンバッチを見つけることができました。ピエロギやコウノトリ、ドラゴンなどポーランドやクラクフにまつわるデザインがとっても愛らしく、大満足。

また、ポーランドのご当地グルメであるピエロギやオブヴァジャネックをモチーフとしたソックスなどもお土産にピッタリ!最後に、世界各国にあるスターバックスのご当地グッズを収集している方向けにスタバの情報も。クラクフのスタバに立ち寄ってみたところ、クラクフバージョンとポーランドバージョン2種類のデザインマグがありました。ぜひチェックしてみて下さいね。

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繊細な手織物やペイントアートの村、陶器などの素晴らしい工芸品に触れられるポーランド。中世の美しい街並み残るクラクフだけでなく、少し足を延ばして小さな村も訪ねてみては。

<取材協力>
ポーランド政府観光局
シロンスク地方観光局
マウォポルスカ地方観光局
クラクフ市

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