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まるで中世にタイムスリップしたかのよう!ポーランドの古都クラクフで歴史に思いを馳せる【女子旅:ポーランド】

まるで中世にタイムスリップしたかのような風情が残る、ポーランドの古都「クラクフ」を訪れました。美しい街並み、歴史を感じられる様々な様式の建物や調度品、美味しいご当地グルメや伝統のレース編みや可愛い食器など、女子旅にピッタリな要素がてんこ盛り!

そんなポーランド・クラクフの魅力をお伝えする【特集:女子旅ポーランド】第1弾は、ポーランドの古都クラクフで歴史に思いを馳せることのできるスポットについてご紹介します。

ポーランドの南に位置する都市クラクフは、1596年に首都がワルシャワに移るまで11世紀から16世紀にかけて500年以上もの間、ポーランド王国の首都として栄えた古都です。

第二次世界大戦時には奇跡的に戦火を免れ、今も多くの歴史建造物が残っており、“ポーランドの京都”とも呼ばれています。1978年に「クラクフ歴史地区」として世界遺産に指定されたクラクフ旧市街の観光スポットは、まるで中世にタイムスリップしたかのような気分が味わえます。

まるでおとぎ話に出てくるような外観の「バルバカン」

まるでおとぎ話に出てくるような円柱の砦「バルバカン」は、外敵からの侵入を防ぐために旧市街を城壁で囲んでいた一部で、クラクフのバルバカンは、15世紀につくられ、ポーランドに残存する最大のバルバカンと言われています。


バルバカンを抜け、13世紀に建てられた城壁の一部であるフロリアンスカ門をくぐるとフロリアンスカ通りが!両サイドにはグルメやお買い物が楽しめるショップが立ち並びます。

聖堂内の装飾やステンドグラスの美しさに圧倒される「聖マリア教会」

まっすぐ進んでいくと13世紀に建てられたゴシック様式の「聖マリア教会」などがある中央広場に出ます。パッカパッカと蹄の音を響かせながら二頭の馬が引く豪華な装飾の馬車が闊歩する様は、歴史的建造物が立ち並ぶ街並みに溶け込んでいて、まさに異国にやってきたという高揚感に包まれます。


旧市街の中央広場に建つ「織物会館」は、織物を取引する場として13世紀に建設されたルネッサンス様式の建物で、クラクフの観光名所となっています。


100mほど伸びた煉瓦造りの建物内は、1階がお土産店となっており、両サイドにズラリと50ものショップが並びます。扱う商品も様々で、琥珀や羊の毛皮を使った靴などポーランドを代表するお土産がたくさん揃います。クリスマスマーケットに訪れたかのような雰囲気も素敵!2階はクラクフ国立美術館があり、18世紀から19世紀にかけての絵画が展示されています。

ポーランド歴代の王たちの居城だった「ヴァヴェル城」


ヴァヴェル城に向かう通りは趣のある美しい通りばかりで、歩いているとシャッターを押す手が止まらないほど本当に楽しい!ヴィスワ川沿いのヴァヴェルの丘に建つ城が見えてくると、さらに気分が上がります。

ヴィスワ川から見たヴァヴェル城

970年に建て始められた「ヴァヴェル城」は、10~16世紀にかけて歴代国王の戴冠式が執り行われ、またその居城となりました。


目を見張るような豪華絢爛さを誇る王宮は、建て始められた当初はこのような状態ではなく、10世紀より何世紀もの間に歴代の王によって増改築が行われ、ロマネスク様式、ゴシック様式、ルネサンス様式、バロック様式、クラシカルスタイルなど変化をしていき、さまざまな様相を見ることができます。

10世紀から17世紀までは実際に歴代の王が住んでいて、首都がワルシャワに移転した後も戴冠式だけはヴァヴェル城で行われていたそう。時代の変遷を感じられる貴重な美術品などコレクションは、王国の富や繁栄がひしひしと伝わってくるほど素晴らしく、またそのコレクションの数の多さも膨大で圧倒されます。


その中でも最も貴重なものに数えられるのが、ベルギー・ブリュッセルの織物工房で作られたルネサンス時代のタペストリー(ARRASY)。王の富の象徴としてウールをメインにシルクや金糸、銀糸を織り交ぜて作られ、重いもので一枚100kgにもなるものも!

1548年から1560年のうち170枚ものタペストリー(ARRASY)が作られ、そのうちの138枚が今も残っています。


敷地には王宮の他、大聖堂も建てられており、ロマネスク、バロック、ルネサンスと異なる様式の建物が連なっています。特にジグムント1世が建てた、金のドームが輝くジグムント礼拝堂は、アルプス以北でもっとも美しいルネサンス建築と言われています。

大聖堂の中は残念ながら撮影が不可だったのですが、それはもう素晴らしいのなんの・・・。ぜひ訪れてみてほしい必見のスポットです。


また地下には王家の人々やポーランドを代表する偉人が眠る墓所があります。

ヴァヴェル城を見学するには、大広間や庭園、宝物や武具が展示された博物館など見学したいエリアごとにチケットを購入する流れとなっています。それぞれのチケットには指定された入場時間が記載されているので、その点を踏まえてスケジュールを組まれるのがオススメです。

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当時の面影が大切に保存されている「クラクフ歴史地区」。のんびりと歩いて回れるのも良し、優雅に馬車で回るのも良し、カートツアーやレンタサイクルなど、様々な手段で楽しむことができるので、好みやスケジュールに合わせて楽しんでみて下さいね。

<取材協力>
ポーランド政府観光局
クラクフ市

-ポーランド, ヨーロッパ

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