2020年8月に開業した「ハイアット セントリック 金沢」。
金沢駅西口から徒歩約2分という好立地に位置し、伝統工芸やアート、北陸の食文化を随所に取り入れたフルサービスホテルです。
隣接する「ハイアット ハウス 金沢」は長期滞在向けのレジデンスタイプですが、今回宿泊したのは、旅先ならではの非日常感を楽しめる「ハイアット セントリック 金沢」。
館内に点在する100点以上のアートや北陸の美食、心安らぐ客室など、金沢らしさを五感で楽しめる滞在をレポートします。

ホテルに一歩足を踏み入れた瞬間から、金沢のアートに出合う
ホテルは金沢駅西口すぐ。隣の商業施設「クロスゲート金沢」(1~2階)には、飲食店も入っているため、食事や買い物にも便利です。

エントランスに到着すると、まず目を惹くのがホテルロゴとエントランスを彩るアートです。
金沢駅東口にあるシンボル「鼓門」が能の鼓をモチーフにしているのに対し、「ハイアット セントリック 金沢」のサイン照明には能楽で使われる笛「能管」がデザインされています。
金沢は「謡が空から降ってくる」といわれるほど能楽文化が暮らしに根付く街。その土地ならではの文化が、ホテルの入り口から感じられます。

エントランス正面には、金沢市内を流れる川や用水をモチーフに一筆書きで描いた群青色のアート「Blue Rhythm」と、金箔を施した鉄の道具で松を表現した「野鍛冶の門冠」が。
ペンチや工具など、暮らしを支えてきた鉄の道具に3種類の金箔が施されており、近づいて見るほど見入ってしまう作品です。

エレベーターホールには、金沢の古地図を錆で描いた着物作品も展示。雲唐草模様や前田家の家紋「梅鉢」があしらわれ、まるで美術館を巡っているような気分になります。
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3階ロビーフロアは、金沢の街並みをイメージしたデザイン。漆や金箔を使った作品が自然に溶け込み、ホテル全体がアートギャラリーのような空間です。

昨年の開業5周年に伴い、能登半島地震の復興支援の一環として、破損した九谷焼や規格外となった白磁をつなぎ合わせたアートピース「KAKERA 5」が同フロアに展示され、復興への思いと金沢のものづくり文化を未来へつなぐメッセージも感じられます。

さらに客室フロアにも加賀の伝統工芸作品が展示され、歩くだけでも金沢文化に触れられる演出が続きます。
金沢らしさが息づく、居心地の良い客室

客室のドアを開けると、高い天井と大きな窓が生み出す開放感に思わず感動。

続いて鮮やかな赤いベッドボードが目を惹きます。実はこのベッドボード、和紙と金箔で作られたアートワーク。金沢の路地をイメージし、その道を子どもが歩き回る様子を金色の足跡で表現しているそうです。
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さらに客室には、「加賀八幡起上り」をモチーフにしたうさぎの起き上がりこぼしなど、金沢の歴史や文化を感じさせる小物がさりげなく飾られています。
窓際のソファは足を伸ばしてゆったり寛げるサイズ。クッションのデザインまで洗練されていて、つい長居したくなる心地よさです。
また、遮光ロールスクリーンや照明はベッドサイドから電動で操作でき、快適性も申し分ありません。
夕暮れはルーフトップバーで金沢の夜景を楽しむ

館内のアートを巡ったあとは、14階の「ルーフテラス バー」へ。ディナー前のひととき、金沢の街並みを眺めながらゆったりとグラスを傾ける時間も、このホテルならではの楽しみです。ここにも印象的なアートワークが飾られ、ホテルらしい感性を感じます。

おすすめはシグネチャーカクテル「漁火コスモポリタン」。クランベリーとライムの爽やかな酸味に、加賀棒茶で香り付けしたウォッカとグランマルニエが調和した、金沢らしい一杯です。
そのほかにも、毎週金曜、土曜に展開しているDJエンターテインメントでセレクトされた季節の音楽から着想を得たカクテルなど、遊び心あふれるメニューが揃います。バーでゆったりとした時間を過ごしたあとは、お待ちかねのディナーへ。
北陸の恵みを味わう「FIVE – Grill & Lounge」のディナー
夕食はホテル3階のオールデイダイニング「FIVE – Grill & Lounge」へ。

今回は北陸食材をふんだんに使ったコース「Chef’s Grill Dinner from HOKURIKU」に加え、新登場の「本日のシーフードプラッター」もシェアしました。

ジェノベーゼソースを添えた鴨のコンフィのアミューズから始まり、北陸産カラフルトマトとスペイン産生ハム、UCHINADA チーズを使った彩り豊かな前菜へ。

そして絶妙なタイミングで運ばれてきたのが、アラカルトで注文していた「本日のシーフードプラッター」。コースの流れに自然に組み込まれ、レストランならではの細やかなサービスに感動しました。

この日は宮城県産ムール貝をはじめ、北陸産サザエやバイ貝、海老、オマール海老が豪華に並びます。シェリービネガーにエシャロットを加えたソースなど、味の変化も楽しめるので、ぜひシャンパンと一緒に味わいたい一皿です。

続く紅ズワイ蟹のクラブケーキは、蟹の旨みがギュギュっと詰まっていて口に運ぶたびに頬が緩む美味しさ。コクと酸味のバランスが絶妙なレムラードソースとの相性も抜群でした。

魚料理は石川県産甘鯛の鱗焼き。パリパリの鱗とふっくらした身のコントラストに、金沢港産甘エビの濃厚なクリームソースが見事にマッチします。

メインは能登牛サーロインのグリルをチョイス。ほどよい脂の甘みと上質な旨みが口いっぱいに広がりながらも、驚くほど軽やかな後味。添えられたヘタ紫なすや能登産かぼちゃなど、地元野菜も主役級の美味しさでした。

デザートは、旬のメロンを使ったマリネ。マスカルポーネアイスや河北潟ミルクのパンナコッタのミルキーさ、さっぱりツルンとしたシャンパンジュレの爽やかさが加わり、夏らしい締めくくりです。
上質なバスルームでリラックスタイム
大満足のディナーの後は、ゆっくりとお部屋でリラックスタイム。客室の水回りはスライドドアで仕切れる設計になっており、開放感と使いやすさを両立。

スタイリッシュなバスルームには、ゆったりと足を伸ばせるバスタブを完備。お気に入りの入浴剤を持参して、旅先ならではの贅沢なバスタイムを満喫しました。

お風呂上がりに羽織ったフランス「GARNIER THIEBAUT(ガルニエ ティエボー)」製のオリジナルバスローブは、思わず「これ、欲しい!」と思ってしまうほど上質な肌触りで、お気に入りの一枚になりました。パジャマもリラックスできる着用感で、朝までぐっすり。旅の疲れもすっかり癒やされました。
ご当地グルメ満載!朝食ビュッフェ
翌朝のお楽しみは、魅力的なラインアップが揃う朝食ビュッフェ。

和食コーナーには、石川県産大豆の納豆や、さつまいも入りの郷土料理「めった汁」、加賀太きゅうりの煮物など、ご当地メニューがずらりと並びます。
ライブキッチンでは迷わず「ローカルオムレツ」をオーダー。七尾市・スギヨのカニカマを使った金沢らしい一皿です。
また、大野醤油の食べ比べができるのも楽しいポイント。筆者は「能登牡蠣だししょうゆ」が気に入り、帰りに金沢駅のスーパーでお土産として購入しました。

洋食派なら、金沢名物「ハントンライス」や「金沢カレー」も見逃せません。ご当地の味をいろいろ味わえるラインアップが魅力!
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このほか、自分で作るスタイルのエッグベネディクトや種類豊富なパン、地元野菜のサラダなども並び、和洋どちらを選んでも大満足の朝食でした。
金沢らしさを五感で楽しめるホテルステイ
ハイアット セントリック 金沢は、ただ泊まるだけではなく、金沢の文化や伝統工芸、そして北陸の美食まで、一つのホテルで体感できるデスティネーションホテルです。
駅前という抜群の立地にありながら、一歩足を踏み入れると館内にはゆったりとした時間が流れ、アートを眺め、美食を味わい、心まで満たされる滞在が楽しめます。
観光の拠点としてはもちろん、「このホテルに泊まりたいから金沢へ行く」──そんな旅の理由になる一軒。大人の女子旅はもちろん、自分へのご褒美旅として、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
【ハイアット セントリック 金沢】
所在地:石川県金沢市広岡1丁目5−2



