旅先の風景からグルメ、ホテル、街歩きまで、できるだけ身軽に撮影したい。そんな旅行好きにとって気になる存在が、ポケットサイズで本格的な動画撮影ができるDJIの「Osmo Pocket」シリーズです。
2026年6月29日(月)に発表・発売された新モデル「DJI Osmo Pocket 4P」は、広角と中望遠の2つのレンズを搭載。これまで以上に幅広いシーンを1台で撮影できるようになりました。
実際に「Osmo Pocket 4P」を使ってみると、旅先で「もう少し寄って撮りたい」「料理を大きく見せたい」「離れた場所から撮影したい」といった場面で活躍しそうな新機能がいろいろ。
まずは、Osmo Pocket 4Pで何が進化したのか、旅行やVlog撮影で注目したいポイントを中心に紹介します。
「Osmo Pocket 4P」は広角+中望遠のデュアルレンズに
「Osmo Pocket 4P」の大きな進化が、広角と中望遠によるデュアルレンズの搭載です。
広角レンズは1インチCMOSセンサー、20mm相当、F2.0。焦点距離やF値などはOsmo Pocket 4と同等ですが、新開発センサーにLOFIC技術を採用しています。
D-Log2選択時には最大17ストップのダイナミックレンジと10bit記録に対応し、明るい空と暗い建物が同じ画面に入るような明暗差の大きな場面でも、白飛びや黒つぶれを抑えながら豊かな階調を残せるようになりました。

旅行では、街並みやホテルの客室、雄大な自然などを広く写したい場面が多いもの。そんなシーンでは、これまで通り20mm相当の広角レンズが活躍します。
そして今回新たに加わったのが、1/1.28インチCMOSセンサー、60mm相当、F1.8の中望遠レンズです。
この2つを使い分けられることで、広い風景から人物、料理、遠くの建物まで、旅先で出会うさまざまな被写体を1台で撮影しやすくなっています。
60mmの中望遠レンズ&最大12倍ズームで遠くの被写体も
旅先で意外と困るのが、「近づけない被写体」。建物の装飾やステージ、遠くに見える風景などを大きく撮りたいと思っても、広角中心のカメラでは限界があります。
Osmo Pocket 4Pでは中望遠レンズが加わったことで、広角レンズを基準として6倍相当までロスレスズームが可能に。さらに電子ズームを組み合わせると、最大12倍までズームできます。
Osmo Pocket 3の最大4倍ズーム、Osmo Pocket 4のスムーズな4倍ズームから考えても、撮影できる被写体の幅はかなり広がりました。
運動会や発表会などはもちろん、旅行でも展望スポットから見える建造物や、近づくことのできない被写体を狙いたい時に便利そうです。
料理やスイーツ撮影にも気になる約20cmの近接撮影
女子旅Journal的に特に気になるのが、料理やスイーツをどこまできれいに撮影できるのかというところ。
新しい中望遠レンズは最短撮影距離約20cm(フォーカス範囲0.2m~)で、被写体にかなり寄った撮影ができます。
さらに最短撮影距離を保ったまま電子ズームも使用できるため、カメラ自体を料理に近づけすぎなくても、細部を大きく捉えることが可能です。
ホテルのアフタヌーンティーならスイーツひとつをクローズアップしたり、レストランなら料理の質感や盛り付けを印象的に見せたりと、テーブルフォトや動画撮影との相性にも期待できます。
60mmという焦点距離を活かせば、広角で撮影した時とは違い、背景を整理しながら被写体を印象的に見せることもできそうです。
F1.8の明るさと3軸ジンバルで夜の旅先でも活躍
中望遠レンズはF1.8と明るく、1/1.28インチCMOSセンサーを搭載。ポケットサイズながら、背景ボケを活かした撮影にも対応しています。
人物を撮影する際には背景と被写体を自然に分離しやすく、旅先でのポートレートにも使いやすそう。
さらにOsmo Pocketシリーズならではの3軸ジンバルによる手ブレ補正も搭載しています。
望遠になるほど手ブレは目立ちやすくなりますが、ジンバルとの組み合わせによって安定した映像を狙えるのは大きなポイントです。
夜景やイルミネーション、ホテルのバーなど、旅では暗い場所を撮影する機会も少なくありません。日中だけでなく夜の撮影まで1台でカバーできるかは、実際の旅行でぜひチェックしたいところです。
被写体を追い続ける「アクティブトラック 8.0」
被写体を自動追従する「アクティブトラック」も引き続き搭載されています。
Osmo Pocket 4Pでは中望遠レンズでも利用でき、最大12倍ズーム時にも追従可能。さらに広角から中望遠へレンズを切り替えても、追尾が継続されます。
歩いている人物を撮影したり、カメラを置いて自分自身を撮影したりするVlogでは、アクティブトラックは便利な機能。
旅先で一人で撮影する機会が多い人にとっても注目したい機能です。
最大4K/240fpsのスローモーション撮影にも対応
スローモーションは、広角レンズで最大4K/240fps、中望遠レンズで最大4K/200fpsに対応。最大8倍のウルトラHDスローモーション撮影が可能です。

水しぶきや風に揺れる木々、料理を仕上げる瞬間など、ほんの一瞬の動きを印象的な映像として残せるのも動画ならでは。
普通に撮影すると何気なく過ぎてしまう旅の一場面も、スローモーションを取り入れることで映像表現の幅が広がります。
離れた場所から操作できる「Osmo Frame Tap」
Vlogコンボに付属する新アクセサリー「Osmo Frame Tap」も、Osmo Pocket 4Pで注目したいアイテムです。

Osmo Pocket 4Pとワイヤレスで接続し、離れた場所から録画の開始・停止、ズーム、ジンバルなどを操作できます。
さらにモニターを搭載しているため、撮影中のライブビューを確認できるほか、撮影済みの動画や写真の再生にも対応。写真、動画、スローモーションといった撮影モードも切り替えられます。
カメラを少し離れた場所に置いて自分自身を撮影する場合、本体まで戻らずに画角を確認しながら操作できるのは便利そう。
特にひとり旅で自撮りをする場合に、どこまで撮影がラクになるのか試してみたい機能です。
フィルターはマグネット式からはめ込み式へ
デュアルレンズ化に伴い、フィルターや広角レンズなどのアクセサリーも新しく設計されています。

フィルターの装着方法は、従来のマグネット式からはめ込み式へ変更。しっかり固定できるため、撮影中や持ち運び中に不意に外れる心配を軽減しています。
旅ではカメラをバッグから出したりしまったりする回数も多いため、フィルターを装着したまま持ち歩きやすくなったのは地味ながら実用面で気になる変更点です。
約18分で80%充電、最大210分撮影
旅行用カメラで重要なのがバッテリーです。
Osmo Pocket 4Pは、65W PD規格対応充電器を使用した場合、約18分で80%、約32分でフル充電が可能。フル充電では最大210分の連続撮影に対応しています。
観光の途中にカフェなどで短時間充電したい場合にも使いやすく、長時間歩きながら撮影する旅行やVlogでも心強いスペックです。
実際に「Osmo Pocket 4P」を使ってみた感想

実際に「Osmo Pocket 4P」を使ってみて、まず感じたのは、動画撮影の初心者でも比較的感覚的に操作できること。難しい設定をしなくても撮影を始めやすく、ズームイン・ズームアウトもボタンを押しながら操作できるので、初めてでもそれほど戸惑うことなく使えました。

最大12倍までズームできるのも面白いところ。遠くの被写体をぐっと引き寄せられるので、旅行先では建物のディテールや、近づくことのできない被写体を撮影する時にも活躍しそうです。
一方で少し気になったのが、画面をタッチして1倍から3倍へ切り替えた時の動き。画角が「ガクン」と切り替わる印象があり、動画の撮影中にそのまま使う場合には少し注意が必要だと感じました。
そして実際に動画を撮ってみて痛感したのが、カメラの性能だけでなく「どう撮るか」も大切だということ。構図やカメラの動かし方など、きれいな動画を撮るにはやはり撮影する側のセンスも問われます。これは使いながら少しずつ慣れていきたいところです。

写真撮影も試してみました。同じ被写体を1倍と3倍で撮り比べてみましたが、どちらも想像していた以上にきれい。旅行では動画用にOsmo Pocket、写真用にデジタルカメラと2台持ちすることも考えていましたが、この画質なら「Osmo Pocket 4P」1台でもいいかも、と感じました。
コンパクトな1台で動画も写真も撮影できるとなれば、できるだけ荷物を減らしたい旅行では大きなメリット。バッグからさっと取り出して撮影できる身軽さも含めて、旅との相性のよさを感じます。
女子旅Journal的まとめ
「Osmo Pocket 4P」は、旅先で本格的な動画を撮ってみたいけれど、大きな機材は持ち歩きたくないという人に注目してほしい一台。
広角と中望遠のデュアルレンズを搭載し、風景から人物、料理、遠くの被写体まで幅広くカバーできるため、旅先で「あれも撮りたい、これも残したい」というシーンに柔軟に対応してくれます。
何より、ポケットに収まるほどコンパクトなのが旅行では大きな魅力。スマートフォンより撮影の幅を広げたいけれど、本格的なカメラ機材を持ち歩くのは大変……という人にも選択肢になりそうです。
今回はまず身近な被写体を中心に撮影しましたが、次は実際の旅行へ。ホテルや料理、街歩き、夜景などを撮影しながら、旅カメラとしての実力もさらにチェックしてみたいと思います。


